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むねじのつぶやき(市長のフォトレポート)【平成31年4月~令和元年6月】

更新日:2019/07/05

仲島区シニアクラブ50周年

 仲島区シニアクラブ(城戸康治会長)は、昭和43年(1968年)4月に区単位の老人クラブとして結成し、昨年(平成30年)、創立50周年を迎えました。去る6月29日(土曜日)、会員の皆さんによって記念式典・記念講演、祝賀会が行われました。これからの地域になくてはならない高齢者の皆さんの知恵と経験、次の時代を背負っていく壮・青・少・幼世代につなぐために、さらなるご指導をよろしくお願いいたします。
 
 仲島区シニアクラブ50周年記念式典での記念写真
 
 仲島区と言えば、日本で初めて貨布(中国「新」の時代の青銅製貨幣)が出土された仲島遺跡が有名ですが、奈良時代のものとされる人面墨書土器や弥生時代の石器、土師器・須恵器・木器などの生活用具も見つかっています。
 これらの貴重な宝は市指定文化財として、「大野城心のふるさと館」で展示されていますので、是非ご覧ください。

 

  • 仲島遺跡から昭和56年に見つかった青銅製の貨幣である「貨布」
  • 仲島遺跡や御笠川の砂の中から見つかった「人面墨書土器」


  ところで、6月14日(金曜日)に献呈を受けた『大野城市の地名の由来』(郷土史家・故赤司岩雄氏著:平成24年に83歳でご逝去)によると、『慶長田村帳』には「仲島」ではなく「中島」と書かれているそうです。赤司先生によると「(略)…古代の河川は洪水の流れに任せて、幾筋もの流路は絶えず変化しており、其の流れの中の島を形成していた所であったため中島という地名が付けられたものであろうか。」と記しておられます。
 
 「大野城市の地名の由来」も持って記念撮影する市長
 
 古代から集落を形成してきたこの「仲島」の地は、福岡市と隣接をし、多くの事業所が建ち並ぶ産業集積地でもあり、「令和」の時代に大きく発展することを期待しています。

(令和元年7月5日 井本 宗司)


グッデイと災害時応援協定締結

 大野城市と株式会社グッデイは、6月21日(金曜日)に「災害時における物資の調達及び供給に関する協定書」の調印式を行いました。
柳瀬隆志社長と調印後に記念撮影

 今回の調印によって、大野城市が締結した災害時の応援協定は37例目となります。グッデイは、「平成29年7月九州北部豪雨」の際にも朝倉市や東峰村に非常用電源等の支援物資の寄贈を行うなど、これまでにも被災地への支援を続けてこられています。

 皆さんはご存知でしょうか?グッデイ1号店は昭和53年(1978年)に出店した大野城店であったことを。この年は、記録的な少雨による「福岡大渇水」の年で、貯水用のポリタンクなどを買い求める市民が列をなしたと聞いています。私は天神に勤め始めたばかりでしたが、節水のために一流レストランでも紙皿と紙コップ、ホテルも時間制限でシャワーだけだった記憶があります。

 自然災害が頻発する昨今、「非常時にお客様のライフラインを支える社会インフラとしての役割も担っていることを自覚し、いざという時に頼りになる企業として日々備えていきます。」とグッデイは謳っておられます。災害対応の経験も豊富で、防災・減災意識の高いグッデイとの協定締結によって、災害時に必要な物資の円滑な調達や市民への迅速な供給が可能となり、被災市民の安心と生活の安定に大きく寄与してくれるものと期待しています。
 
 身近な節水をお願いします
 
 そして今年は、九州北部地方は昭和26年の統計始まって以来、最も遅い梅雨入りとなりました。顧みれば、一昨年も梅雨入りが遅れたにもかかわらず、私たちはゲリラ豪雨に見舞われました。
 大自然が発する警告を見逃してはなりません。渇水のピンチと思いきや梅雨前線による大雨の警戒。一難去って、また一難の天気図ですが、まだまだ節水は必要です。ここはまず、自助の精神を大いに発揮していただき、すべてのピンチに備えてください。

 ご協力をよろしくお願いいたしします。

(令和元年6月28日 井本 宗司)


コミュニティ活動応援ファンド事業『報告会』に出席して。

コミュニティ活動応援ファンド事業報告会の開会行事であいさつ
 
 「地域のためになる活動」や「地域課題解決のための事業」に助成(最高30万円まで)をしているコミュニティ活動応援ファンド事業の『平成30年度実施報告会』が、6月15日(土曜日)に大野城心のふるさと館で行われました。
 この事業は、モデル事業が平成25年度に始まり、平成27年度から本格実施。これまでに助成した団体数は15団体で、当日は平成30年度実施の3団体の発表がありました。

 会場いっぱいの参加者を前に、3団体から堂々の発表がありました
 
 報告されたのは、(1)わくわくカフェプロジェクト〔地域コミュニティカフェ事業〕、(2)下大利西口まちづくり協議会〔リンクタウン・しもおおり〕、(3)いきものハートフルコミュニティ〔いきもの共生・街づくり〕の3団体です。

団体さんの声、地域活動の知恵出しと発展につながった(一部抜粋)

 「報告会」を運営した「NPO法人共働のまち大野城」は、コミュニティごとに活動をしていた4NPOが、事業の充実に向けてこの春に組織統合したばかりです。
 穴井芳春理事長のもと、地域に根づいた自助団体として、令和の時代において一段の飛躍を期待しています。

(令和元年6月21日 井本 宗司)


見よ、この卓球熱、弓道魂。
~6月9日の大野城市大会より~

開会式前の大会会場(大野城市総合体育館)での練習風景
 
 開会行事の様子
 
 上記の写真は、「第37回大野城市ラージボール卓球大会(夏季大会)」の様子です。写真(1)は、開会式前の大会会場(大野城市総合体育館)での練習風景です。福岡県内はもとより、熊本や長崎ほか県外からの参加も多く、総数440を超える方々(主に中高年の方が占めている)が会場狭しと左右前後と機敏にラージ球を追われています。来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、卓球界は全国各地で盛り上がりを見せています。写真(2)はカラフルなユニフォームでリラックスした雰囲気の開会行事の様子。

道場での厳粛な開会式

 各段の優勝者に渡される大会目玉の博多人形

 総合体育館から5分程坂道を登ると、伝統の「第40回大野城弓道大会」が弓道場で行われていました。今年も中学生から80歳代まで、弓道歴で言えば、1年未満の方から50年のベテランまでと、幅広い弓道愛好者168名(市外からも多数)が参加されていました。写真(3)は道場での厳粛な開会式、写真(4)は各段の優勝者に渡される大会目玉の博多人形です。

 両大会ともに高齢者の参加が多く、まさに健康運動に適した「生涯スポーツ」の事業と言えます。私も67歳になりました。ナマッた体が「運動せよ」と訴えていました。

(令和元年6月14日 井本 宗司)


親子ふれあい広場、今年で29回目。

 世界で初めて幼稚園を設立した19世紀ドイツの教育者のF・W・A・フレーベルは、「子どもは5歳までに、その生涯に学ぶべきことをすべて学び終える」と言っています。フレーベルは、知育というよりも、遊びや集団活動の中での創造力の醸成が、人間形成の上で大きな意味を持っていると考えました。

 就学前の乳幼児保育に携わる大野城市内の認可保育園(公立3園、私立12園)で組織している「大野城市保育所連盟」による『親子ふれあい広場』も、子どもたちの創造力や遊びをテーマに、保護者の皆さんや各園の先生たちとの交流を深めるプログラムづくりに工夫を凝らしたものになっていました。
総合体育館では、各園の先生たちが早くから集合して楽しい広場が出来上がっていました。

 大野城市では、最重点課題として待機児童ゼロを目指した施策を展開しています。この広場でも将来保育士を目指す大学生が17名参加し、子どもたちと一緒に楽しい雰囲気を作り出していました。当面の課題である保育士の確保に公私立連携した取り組みを進めているところです。
 園児の皆さんは、とっても楽しそうにお父さん、お母さんに身を任せます。
 
 子どもは「父母の行為を映す鏡」でもあり、地域にとっては「未来を担う宝」です。各地で悲しい事件が続いていますが、家庭と地域と施設と行政が一体となって、小さな命を守り育ててまいりましょう。

(令和元年6月7日 井本 宗司)


第22回中学生軟式野球大会と草場孝司君のこと。

 今年で22回目を迎えた体育協会長旗争奪「中学生野球大会」は、5月25日(土曜日)に開会式が行われました。5月26日、6月1日の3日間で大野城市内の中学校5校による総当たりリーグ戦です。
開会式で激励のあいさつをする市長

 この大会を創設したのは、私が大野城市野球協会の会長をしている時でした。中学生の硬式野球クラブに人気が集まっている時期でしたが、「中学校の部活にも元気を!」との思いで、当時の協会役員だった草場孝司君と汗をかき、走り回りました。幸い、当時の校長会には、私が中学校(大野中学校)の時に野球部で熱血指導していただいた井上元生校長が在籍しておられ、校長室に何度も足を運び、中体連前の開催にこぎつけたのです。

 あれから22年が経ちましたが、創成期の功労者は何と言っても草場君です。彼は社会人野球連盟や市役所野球部でも選手として、また監督として活躍していた熱血漢でした。大会開催が決まるやいなや、「要綱」や「大会実施要領」を作り上げ、各中学校の校長や野球部監督との話し合いの場を何度も設け、さらには中体連を前に正式な野球場で試合をさせたいとの思いで、社会人チームには「市民球場」を空けてもらって、第1回大会の開催となったのです。

 市役所でも将来を嘱望され、「福祉に草場あり」とも言われていた彼は、「大野城市地域包括支援センター」を念願の「直営」実施でスタートさせてまもなく、平成22年に急逝してしまいました。
 

 私にはこの大会の創設に携わった者の責任として、草場君の想いも携え、欠かさず開会式に出席しています。
昔も今も変わらない、力のこもった選手宣誓

 5月25日(土曜日)の多目的グラウンドでは「中学生陸上大会」、体育館では「中学生バスケットボール大会」が盛大に開催されていました。
 『我々の原点はここにある。』という私たちの想いは、中学校の部活動に広く深く確実に根付いてきていると、この大会に来ると確認することができます。

(令和元年5月31日 井本 宗司)


大野ジョー君と九州大学筑紫キャンパスへ

 九州大学筑紫キャンパスでは、毎年「キャンパス開放」を行っています。去る5月18日(土曜日)に開催のオープンキャンパスに、「大野ジョー君」&「大野城鶏ぼっかけ隊」を引きつれて、初めて参加しました。
九州大学院「総合理工学研究院」の先生たちと一緒に『気合い』の一コマ

 以前、この「つぶやき」でも紹介しましたが、九州大学とは「知的資源や人的資源を相互に活用し、学術的な視点によるまちづくりと市民サービスの向上」を目的として、今年3月18日に『連携協力協定』を締結したばかりです。

  • 総合研究棟3階フロアにセットした大野城コーナーには、ちびっ子たちが大集合
  • 大野ジョーくんのまわりに集まる人たち

 当日は筑紫キャンパス内で、各研究室等から76のイベントが準備されていました。たとえば、「液晶の世界」「ミクロな世界をコンピューターで覗いてみよう!」「ナノテク金属材料!」「巨大プラズマ実験装置!」「ようこそガラスの世界へ」等々・・・。

 九州大学からの報告によると、今回の「キャンパス開放」には、親子連れや高校生など725名(昨年より100名増)の来場があったということです。
 「大野ジョー君」には3回のステージを準備し、200名を超える人たちが「鶏ぼっかけ」片手に賑わいの輪を作っていました。大学も、研究機能だけでなく、国際交流や防災拠点などとして地域と共存する頼れる施設となるように新展開をはかっておられます。市としてもウィンウィンの関係を模索し、連携を深めていきたいと考えています。

(令和元年5月24日 井本 宗司)


豪雨災害に備えて
~職員訓練実施~

 近年、全国各地で地震やゲリラ豪雨・台風などによる大きな被害が多発しています。このような災害時に被害を軽減させるためには、市職員の災害対応能力を向上させるための訓練が欠かせません。
 大野城市では、令和元年度も様々な訓練を計画しています(下記一覧表参照)。

令和元年度 防災訓練計画一覧

No.日付訓練名概要
1 4月2日(火曜日) 新規職員研修 新規採用職員を対象にした本市における防災対策の基礎を養うための研修
2 4月12日(金曜日)~22日(月曜日) 職員参集訓練 大地震を想定し、職員参集メールの配信を受け、徒歩・自転車等で参集する訓練
3 5月13日(月曜日) 災害対策本部設置運営訓練(風水害編) 大雨を想定し、災害対策本部における各部各班の対応を検討するブラインド型災害図上訓練
4 6月16日(日曜日) 水防訓練 風水害を想定した、消防団、市職員を対象とした防災訓練
5 11月中旬 避難訓練(市庁舎) 火災を想定した市庁舎の避難訓練
6 11月30日(土曜日) 市民総ぐるみ防災訓練 地震を想定した、地域住民・学校・関係機関等の避難訓練と、災害対策本部の設置運営訓練
7 12月上旬 新型インフルエンザ情報伝達訓練 新型インフルエンザ発生時の初動対応(情報伝達部分)の訓練
8 1月13日(月曜日)~19日(日曜日) 災害用伝言ダイヤル操作訓練 災害用伝言ダイヤル等の操作訓練
9 4月~12月 各部各班個別訓練 災害対策本部各部(各班)の個別事項に関する訓練
10 5月~3月(通年) 防災マスター育成プログラム 組織全体の防災意識及び対応能力を高めることを目的とした研修
11 2月中旬 市民防災リーダー養成講座 消防団及び自主防災組織を対象。地域の防災意識及び対応能力を高めることを目的とした研修

注)各区等において実施される自主防災組織等の訓練は除く

 去る5月13日(月曜日)には、消防署、警察署にも参加いただき、風水害をテーマに「災害対策本部設置運営訓練」を実施しました。
災害対策本部設置運営訓練の説明をする職員

 昨年の7月豪雨においては、大野城市に「大雨特別警報」が発令され、避難所運営や本部体制、関係機関との連携など多方面で課題が見つかりました。
 そして今年も、まもなく出水期となります。市役所の全職員は「いつ、どこで、何が起こるかわからない。」という危機感を共有し、想定外のことも想定する力を平素から培っておかなければなりません。そのための訓練です。

  • 訓練の様子(総務広報班)
  • 訓練の様子(上下水道局)


 「地震は必ず来る」と多くの会合で私は訴え続けています。『そなえよ、つねに。』の心構えをもって、新しい「令和」の市民生活を全職員一丸となって守ってまいります。
 11月30日には「市民総ぐるみ防災訓練」を初めて実施いたします。市民並びに関係諸機関のご協力を、そしてご参加をよろしくお願いいたします。

(令和元年5月17日 井本 宗司)


「平成」から「令和」へ
~改元10連休レポート~

 10連休という改元の時を迎え、大野城市では、各施設や市役所、各コミュニティセンターにおいて、新元号「令和」のスタートに向け様々な対応をいたしました。

  • 窓口サービス
     「令和」初日の婚姻届出に備え、記念撮影スペースを設置し、大野ジョー君が「令和」の額縁を持って一緒に写ってくれる。また、特別仕様の戸籍預り証を準備。(5月1日の婚姻届出は46件でした。)
  • 新天皇陛下御即位を祝う記帳所
     大野城心のふるさと館1階ロビーに御即位奉祝記帳所を設置。(5月1日~6日の間に382名の方が記帳されました。)
  • すこやか交流プラザ
     「子ども情報センター」を4月30日~5月2日特別オープン。
  • 大野城心のふるさと館
     4月27日~5月6日開館。

   ・・・など。

  • 御即位奉祝記帳所での記帳の様子
  • 「令和」初日、婚姻届出のカップルと記念撮影

 

連休イベントのダイジェスト

 10連休の間にも市内では多くの行事・イベントが行われましたので、いくつかご紹介いたします。

4月26日(金曜日)11時「古墳 王の輝き」内覧会

 大野城心のふるさと館特別展「古墳 王の輝き」(4月27日~6月23日)の内覧会に、マスコミ、近隣自治体類似館、友の会関係者をお招きしました。
 今回の特別展では、日本列島各地の古墳時代、王の権威の象徴として身に装った冠、耳飾り、装飾大刀など、善一田古墳出土品とともにご覧いただけます。

  • 内覧会の様子
  • 特別展「古墳 王の輝き」のチラシ

 

4月27日(土曜日)9時「善一田古墳公園」完成式典

 乙金第2土地区画整理事業地内の善一田古墳群(7世紀を中心とした総数30基ほどの古墳群)の一部を保存し、整備を進めていた古墳公園の完成式典に、市内外から文化財愛好家をはじめ、400名を超える皆さんがお祝いに駆けつけてくれました。

  • 「善一田古墳公園」完成式典であいさつする市長
  • 善一田古墳公園

 乙金第2土地区画整理組合からの寄付により、シバザクラの植栽が施された公園です。先人たちが大切にしてきた豊かな緑を、次の世代につなぎたいとの思いが伝わってきます。

4月27日(土曜日)10時「第1回 乙金さくらの森 藤まつり」

 四王寺山の総合体育館を正面に、左に曲がると「乙金さくらの森」があります。そこにある藤棚を活かした初めての「藤まつり」が、「おおのじょう緑のトラスト協会」「大野城市東地区コミュニティ運営協議会」「大野城市にぎわいづくり協議会」「大野城市」の共催事業として行われました。多数の出店や「シイタケコマ打ち体験コーナー」「草木染め体験コーナー」などイベントもバラエティに富み、650名のご来場をいただきました。来年度以降も計画がされています。
藤まつりであいさつする市長

4月28日(日曜日)14時「平成最後の平成ダンス」

 大野城心のふるさと館の3階「ふるさとラボ」で開催中の「平成最後の平成展」(5月26日まで)を盛り上げようと、福岡県立筑紫中央高等学校ダンス部の皆さんが、1階ジョーホールにおいて、「平成最後の平成ダンス」を披露してくれました。改元を前にして、平成の時代を彩った楽曲に乗せた迫力あるパフォーマンスでした。そして「令和」元年「博多どんたく港まつり」では、「大野ジョー君」+「市職員イレブン+MC」と一緒に出場していただき、新しい時代の幕開けを飾ってくれました。
平成最後の平成ダンスを披露する福岡県立筑紫中央高等学校ダンス部

(令和元年5月10日 井本 宗司)


御笠川浄化センター(博多区那珂4丁目)にて
~下水汚泥固形燃料化施設が完成~

 御笠川と那珂川流域(福岡市、春日市、筑紫野市、太宰府市、那珂川市、大野城市)の下水道事業は、昭和50年に供用が開始されました。ここでは、日平均で約20万トンの下水が処理されます。そこで発生する下水汚泥を処理するために、この度「下水汚泥固形燃料化施設」が、2年余りの工事を終え、4月18日(木曜日)に「完成披露式」を迎えました。統一地方選挙の後半戦真最中でしたが、すでに再選を果たされた小川洋福岡県知事、井上順吾福岡県議会議長はじめ関係する自治体首長、県議会議員など多数出席のもと、施設見学なども併せて実施されました。
 小川知事とともに施設を見学する市長

 本事業は、循環型社会の推進の一環として、「下水汚泥」の有効活用を図るもので、ここで固形化された「炭化燃料」は松浦火力発電所に運ばれ活用されます。(炭化燃料は石炭の約1/2の熱量があります。概要は下図のとおり。)
事業の概要図

 ここで発生する「下水汚泥」は毎日100トンを超えます。これを本施設で蒸し焼きによる炭化処理をし、『廃棄物』を『燃料としてリサイクル』しています。「炭化」による汚泥処理は、他の方式に比べてN2O(汚泥中の窒素分に由来する温室効果ガス。CO2の約300倍の温室効果がある。)の排出量が極めて小さく、さらに製造される「炭化燃料」はバイオマス資源のため、有効利用先でも代替する石炭量に応じて温室効果ガスを削減することになります。その削減効果は、一般家庭約1,100世帯の年間CO2排出量に相当します。このリサイクルシステム(下図参照)を覚えていただきたいと思い、今回は少々理屈っぽくつぶやいてみました。
リサイクルシステム(下水道を大切な資源へ)

(平成31年4月26日 井本 宗司)


御笠川河川敷広場完成なる。
~新しい時代の交流の場、誕生~

完成記念式典での記念撮影

 4月12日(金曜日)、御笠川河川敷で整備を進めていた多目的広場で完成記念式典が行われました。
 この広場は、山田区にある「市立大野北保育所」施設の老朽化による建替移転先が同区内の「桑の本公園」に決まったことに伴い、その代替公園として計画されていたものです。桑の本公園は、これまで山田シニアクラブやグランドゴルフ友好会の皆さんから慣れ親しまれていた公園で、雑草など一つもない、地域公園の鏡とも言われていました。
 大野城市は保育園の待機児童が143人(4月1日現在)で、公立・私立の保育定員拡充に力を入れており、大野北保育所も移転に伴い、定員を161人から195人へと増員することにしています。
 公園の移設は、市としても苦渋の決断でしたが、山田区やシニアクラブの方々、隣接する西鉄自動車学校はじめ関係者の皆さんのご理解とご協力により、ワークショップや説明会などを重ね、完成の日を迎えることができました。
 全長130m、要所には楠や桜を植栽し、遊歩道沿いにはベンチも配置して御笠川沿いの開けた景色と「大野城」が眠る四王寺山を眺めることができる絶好の立地となっています。

 「未来の大野城市を担う子どもたちのために」と、心広く公園移転に舵を切っていただいた山田区の皆さんの「思い」は、公園利用者の方々によって「令和」の時代に長く伝えられ、賞賛されていくものと私は確信します。
 グランドゴルフの始球式

(平成31年4月19日 井本 宗司)


元祖ふるさと納税~石井 久翁~

 4月6日(土曜日)、『牛頸公民館多目的広場』の完成記念式典が開催されました。この広場は、牛頸出身の立花証券創立者である故石井久氏が、「生まれ育ったふるさとのために」と、生前に寄付された基金で造られたもので、ご子息の石井登社長にもご臨席いただき竣工を祝いました。
記念碑を囲んで記念撮影

 石井久氏は、経済の先を読み、株の乱高下をズバリと的中させることで兜町では「独眼流」の代名詞で呼ばれ、立花証券の名を世に知らしめた証券界のレジェンドです。また、ふるさとへの寄付を途切れることなく続けてこられた愛郷の人でもあります。
 私が覚えているだけでも、大野町最初の旧牛頸小学校プール、瓦田にある忠魂碑の入り口の灯籠、大改修された牛頸・平野神社の社。そして、30年程前の大野小学校開校百周年記念事業(私がPTA会長で事務局長をしました)では、銅板葺きの東屋も寄付していただきました。
 今回はまた、広場とは別に、「大野城心のふるさと館」建設費の一部として3億円を「子どもたちのために」と7年前に寄付をいただいていました。寄付することでご自身の名前が出ることを嫌っておられた石井翁ですが、ふるさと館完成を前にして平成28年に逝去されました。
 今、ふるさと館3階には故石井久翁を顕彰するためのコーナーを設けさせていただいています。ふるさとへのご功績について公にすることについて、天空の石井翁は許してくれているものと私は思っています。

  • 記念碑
  • 晩年の石井久氏

 「ふるさと納税」についての議論が今盛んに行われていますが、見返りをいっさい求められなかった石井翁の「ふるさと愛」というものを、私たちは「令和」という新しい時代を迎えるに当たり再確認しておきたいものです。

 ところで、大野城市のふるさと納税ですが、税の流出額と寄付金の収支をみると、残念なことにマイナス5千万円程になります(H30年度決算見込み)。今月からは肉まんなどの地元特産品等を加え、まずは収支トントンまでにもっていかなければ石井翁に申し開きが立ちません。大野城市役所では「ふるさと納税」営業スタッフが、正攻法で、連日奮闘していることも申し添えておきます。

(平成31年4月12日 井本 宗司)


平成31年・令和元年入庁組19名に市長訓示

 4月1日、市役所に19名の新人が緊張感を漂わせて入ってきました。
 一般事務14名、建築技師1名、保育士4名、年齢は19歳から38歳と幅があります。新卒もいるし、社会人経験者もいる、エネルギッシュな若者たちです。この日は新元号「令和」発表の日ということもあり、どこか新しい時代到来の雰囲気が、大野城市のみならず日本全体を覆った一日となりました。

 明くる4月2日、新人研修の2日目午後、30分間の枠で市長訓示です。
 市長訓示の様子

新人職員の様子

 今年の訓示で最も力点を置いたのは、「準備」の大切さということです。事の成否は「準備」で決まると言っても過言ではありません。準備期間の長短ではなく、そこに込められた本人の想いや使命感、そしてその量と質というものを私は常に求めています。平成の時代を駆け抜けた努力の天才「イチロー」選手の話なども交えて、少々時間オーバーとなりましたが、令和元年入庁組への市長訓示を終えることができました。

 「天才有限、努力無限」、「結果は常に雄弁である」の名言を、この「つぶやき」にアクセスしてくれた新人の皆さんに贈ります。

(平成31年4月5日 井本 宗司)

 

むねじのつぶやき(市長のフォトレポート)【平成31年1月~3月】

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ファクス:092-573-7791
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